
これから日本の会社に就職するつもりなんだけど、日本の企業のお給料ってどうなの?
最近は終身雇用はもう終わり、とか、大企業に入れても将来安泰ではない、ってよく聞きますよね。
その流れは起きつつあります。今回は世界と日本のお給料を比較しながら、日本企業の現状を解説していきます。
ども!そろそろ就職のことも考えなければ、と焦っているジョーシキブログ(twitter:@joshikiblog)です!
世界の大卒初任給
日本の大卒初任給
ウイリス・タワーズワトソンの”2019 Starting Salaries Report” によると、日本の初年度の給料平均額は262万円です。(2019年)
月給に直すとわずか21万8000円。
日本は従来、「その人にいくら技能や能力があったとしても全員一律の初任給」が普通で、仕事をこなしていくうちに適正を見極めて給料が上がるシステムでした。
しかし、近年の終身雇用制の崩壊とともに、働き方が変わりつつあります。
実際、ソニーやNECなどはすでに初任給から差をつけることを始めていますし、三菱UFJは2022年から能力に応じて新卒年収1000万円越えになる制度も導入します。

初年度の年収が262万円かあ。それって実際どうなの?海外に比べて低いの?
海外の大卒初任給
海外にはまず初任給という概念はなく、その代わりに「ジョブ型」と言われる賃金形態をとっています。
ジョブ型とは、業務内容に応じて賃金を決めるもので、言い換えれば大卒1年目でも仕事がバリバリできる有能な人であればたくさんお金をもらえるし、逆に歳をとっていても怠けていれば給料は減る、ということになります。
その結果、先ほどと同じデータによるとアメリカの初任給の平均額は632万円。
ドイツは534万円です。
日本はたったの262万円だったので、これは歴然の差ですよね。ちなみに全世代の日本の平均賃金は420万円なので、全世代の平均でもアメリカやドイツの初任給にすら遠く及びません。

ええ!日本の初任給ってそんなに低かったの!?
こりゃ優秀な人材が海外流出するわけだ・・・
世界と日本の賃金
世界の平均賃金と物価のランキング
OECD(経済協力開発機構)の2020年データによれば、日本の平均賃金は約420万円。(1ドル=109円換算)
この数字はG7の中で最下位、OECD加盟国の35カ国中23位と、とても低い水準になっています。

でも、給料が低くても生活費が安ければ問題ないよね?
その通りです。しかし残念ながら、日本の生活費は世界8位で、とても高い水準です・・・
これはOECDが発表している、世界の平均賃金ランキングのグラフです。
GOBankingRatesが発表している世界の生活費ランキングと合わせて表にするとこうなります。
上位のアイスランド、ルクセンブルク、スイスは「生活費が高いから給料も高い」になっていることがわかります。
しかし、他の国を見ると大体妥当です。給料は1位なのに生活費23位のアメリカと、給料は23位なのに生活費8位の日本は対照的ですね。

日本は生活費が高いのに、給料は低い。これじゃお金に困る人がたくさんいて当然だね。。。
世界の賃金推移
日本の給料はここ10年間、全く変化していません。
ILO(国際労働機関)が発表した「世界賃金報告2020~2021」は2008年の賃金を100としたとき、どのように賃金が推移したかを示すものです。
このグラフから、主要国はリーマンショックを克服して10年間で1.1倍〜1.2倍に成長していることがわかります。
※ちなみに中国は同期間で200%以上増加しています。笑
それに対して日本の給料は全く変化していないことがわかります。
さらに、厚生労働省が発表している「令和元年賃金構造基本統計調査」をみてみると、日本の給料はあのバブルが弾けて以来30年間、横ばいなのです。

ここ30年間で成長しなかったけど、これからも続くのかしら?
日本のお金事情の現状とこれからすべきこと
これまでのことをまとめると、
- 日本の初任給、賃金はともに世界に比べてとても低い
- 生活費はとても高い
- 給料は30年間変化していない
これが日本の現状です。さらに、給料は変化していないにもかかわらず、消費税は増税、所得税増税、そして社会保険料も増加で手取りはどんどん減っています。
さらに物価も上昇しており、食品などは昔と同じ値段でも内容量が減っているなど実質値上げが起きています。
つまり、収入は増えないのに支出が増え続けているのです。
今現在、日本はコロナウイルスの影響で経済的にさらに莫大な被害を被っています。
政府や自治体は信じられないほど多くのお金を浪費しました。そのツケは国民が税金で払います。
これからますます増税、不景気の未来が見えてきましたね。。。
まとめ
そこで、日本人がこれから取り組まなければいけないのが、投資です。
働いた給料を銀行に預けるだけではもはやお金は足りません。
ジョーシキブログでは、初心者におすすめの投資法や、投資って怪しくて危険じゃないの?という人のために詳しく解説しているので、ぜひそちらもご覧ください!


僕は今日解説した事実を高校生の時に知り、すぐに株式投資を始めました。これからの大変な時代、生き残れるのは行動を起こした人です。
皆さんも僕と一緒に、日々成長してより良い生活を手に入れられるようにがんばりましょう!
また、さらに日本のお金の実態を知りたい方は、こちらの本もおすすめです。
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